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仕事で疲れている幸助を癒す、密かな楽しみ「復讐クラブ」。
【復讐クラブ】
① 復讐したい相手に対して、自分に代わって他人が復讐を代行するシステム。
復讐リストに復讐したい相手と遺恨内容を書き、クラブに提出する。
② クラブは、リストの内容に応じて他のメンバーに指示を送り、復讐を代行させる。
復讐後は依頼したメンバーに復讐結果が通知される。
③ メンバーは、自らの復讐依頼枠とそれに相当する復讐代行の義務を負う。
当然、幸助もその義務を負う。
クラブを通じているため、(復讐内容・手段など)メンバー間でのトラブルは起きないし、
誰がこの復讐クラブのメンバーかも知り得ない。
④ 各メンバーが遂行している復讐現場を撮影班が映像に収め、
復讐後には、それを映写会で楽しめるというアフターサービス付きだ。
幸助はこのクラブでストレスを解消し、徐々に熱中していった。
だが、熱中すればするほど日々の
些細な出来事が復讐の対象となっていく。
それに伴い、復讐依頼が増え、復讐代行義務も増える。
限界に近い復讐代行義務を抱え、
仕事は疎かになり課長に叱責される毎日となってしまった。
そんなある日、クラブから復讐代行の指示を受ける。
ターゲットは課長。
『飲みに誘って酔い潰し、帰り道を襲って一発 後頭部を殴る』というものだった。
(ここから先は続きで・・・。)
復讐代行の日。
偶然にも課長から飲みに誘われ、なんとか酔いつぶそうとする幸助。
しかし、課長からもしきりに勧められ相当の酒量を飲んでしまう。
2人ともベロベロとなり分かれた後、幸助は道端のパイプを手に課長の後を追った。
そこで見たのはブロックを手にし自分の後を追ってきた課長。
一瞬の沈黙の後、2人は奇声を上げお互いに殴りかかっていった。
同じ頃、クラブではある重大な失敗が報告されていた。
「ターゲット同士に同じ復讐指令を出してしまった。」
殴り合い、血まみれになったは幸助やっと気付く。
日々の課長の叱責も、仕事のミスも、家でのちょっとしたトラブルも、身の回りでおきた
些細な出来事は、全てが誰かの復讐だったんだ・・・。
こんなクラブがあれば誰もが入る・・・。
誰もが、誰かに復讐したがっているんだ・・・。
【おまけ】
身近に起こる些細な不幸は、復讐クラブの仕業かもしれません。
復讐クラブに入っていないのはあなただけです。
世にも奇妙な物語 1990年放送